不動産投資や賃貸経営において「空室を減らす」ことはとても重要です。
しかし、年々増えてきている「外国人」への貸し出しについては「トラブルが起きそう」と消極的な方も多いと思います。
こんにちは!ビジベース管理人の『キク』(@busi_base)です。
現在日本の外国人留学生は20万人、外国人労働者は100万人を超えています。
我が国の労働人口は減少し続けていますから今後も外国人労働者の増加は確実とみられています。
これらの留学生や労働者は日本に「居住」するわけですから、その住宅をどのように供給するかは重要なテーマです。
今回は外国人向けの賃貸経営を支えるサービスをご紹介します。
スポンサーリンク
賃貸住宅経営の常識
外国人を受け入れる学校や企業が寮や社宅を所有あるいは借り上げている場合もありますが、外国人自身が自分で賃貸住宅を契約し住んでいるケースが今後益々増えるのではないでしょうか。
もちろん賃貸住宅経営において、トラブルを未然に防ぐ努力はするべきでしょう。
コミュニケーションが困難で文化や生活習慣が異なる外国人に部屋を貸すことに対して、少し消極的な気持ちになってしまうのはしょうがないと思います。
しかし数十年前までは、ほぼ全ての賃貸住宅が犬や猫の飼育は禁止していましたが、現在ではペット飼育OKの物件も確実に増えており、それをセールスポイントに変えています。
私たちの生活習慣や価値観が多様化し、それまで「常識」とされていたことにも変化が現れてきていると言えるでしょう。
増える外国人向けサービス
住宅関連産業全体から見ても物件供給過多や人口減少といった理由から空家は増加傾向にあります。
そのような環境の中で、賃貸住宅市場においては外国人入居者が新たな賃貸需要を生み出すものとして見込まれています。
そのような中で出てきたのが「外国人専門にお部屋探しを行う仲介会社」や「入居後の家賃滞納・生活マナー・設備故障の窓口も行う外国人入居者専門の保証会社」などです。
外国人入居者に向けたサービスは充実していく傾向にあり、賃貸住宅への受け入れも徐々に広まっていくでしょう。
もちろん、トラブルがゼロになるわけではありません。
「ゴミ出し違反」や「騒音」など外国人入居者に限らず発生する問題に加えて「入居者の増員」や「長期の無断帰国」などのトラブルが起こる可能性があるのは事実です。
また、外国人向けサポートが充実する反面、受け入れが多くなれば、同じ建物内の日本人へのサポートも必須となるのも憶えておきましょう。
それでは具体的なサービス内容をみていきます。
外国人専門の仲介会社
部屋探しから契約同行まで、外国人スタッフ又は多言語対応の日本人スタッフが対応しています。
契約書類や周辺環境の説明なども通訳して分かりやすく説明してもらえます。
当然外国人向けに特化していますので、外国人歓迎物件や外国人入居可能な物件を多く取り揃えています。
外国人専門の保証会社
外国の方は連帯保証人を見つけることが非常に困難です。
既存の保証会社でも外国人の審査は可能ですが、家賃保証はしてもアフターフォローまでは無く、審査が承認されづらい状況にありました。
一方、外国人専門保証会社は専門性の高い保証を売りにしており、日本人の保証は引き受けません。
外国人専門の保証会社は以下のような特徴があります。
・6~10ヵ国語程の言語に対応。
・審査時に本国の連絡先を確保し音信不通を防止する。
・入居後にビザチェックを行い、転貸を防止する
・契約内容を翻訳した書面を作成し、説明する
・入居後のトラブル時の通訳や入居者からの相談にも対応
などオーナーのリスクを軽減するサービスが整っています。
外国人用コールセンターサービス
既存の大手保証会社でも多言語対応のコールセンターと提携し、新サービスを開始しました。
家賃保証は自社にて行い、入居後の契約・家賃に関する問い合わせ、設備故障の受付、生活マナーの注意などをアウトソーシングしています。
※サービスの利用には審査など一定の条件があります。
まとめ 今はいろんなサポートやサービスが存在します。
ご自身の所有しているエリアを見極め、外国人の入居者が多いようであれば、外国人の管理が得意な管理会社に委託するのも一つの手です。
また、サービスだけなく、入居審査の厳格化や未然に防ぐ対策も必要となります。
今回の外国人向けのサービスを参考にして、よりよい対策を練っていきましょう。