マンションを購入し、入居し始めたら毎月掛かるコストといえば「管理費」と「修繕積立金」です。
毎月支払うことになるのに、それぞれの違いって分かっていますか?
こんにちは!ミニマムベース管理人の『キク』(@minimum_base)です。
「管理費」と「修繕積立金」は毎月毎月一緒に口座から引き落とされるから同じような費用と思っているかたもいるかもしれませんが、全くの別物です!
今回はそれぞれの用途やポイントとなる違いをお話ししたいと思います。
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使用する用途の違い
管理費の使用する用途
管理費は日常のマンションの共用部分の維持管理を目的としています。
例えば夜にマンションの廊下や階段の電気が点いていますが、これは管理費から電気代や電球交換費用などが支払われているからです。
他にもゴミ捨て場やマンション全体を掃除してくれている人がいるかと思いますが、それは管理費から管理人や外部業者へ費用を払っているからです。
みんなが毎日を快適に住めるようにお金を出し合うのが管理費になります。
他にも具体的には、
・管理人への人件費
・共用設備の保守維持費
・備品、通信費などの事務費
・共用部分の火災保険料、その他損害保険料
・清掃費
・管理組合運営に要する費用
・管理会社への業務委託費
などに当てています。
修繕積立金の使用する用途
修繕積立金は一定年数の経過ごとに計画的に行う修繕を目的にしています。
マンションに何年、何十年と住んでいると当然老朽化により見た目や設備等も不具合や故障してしまいます。
でも例えばですが、いきなりエレベーターを交換する、マンション全体の外壁を塗りなおす、なんてことは何百・何千万円の費用が掛かるため、いきなりは出来ませんよね。
事故にもつながりますから、計画を立ててメンテナンスや設備の交換などを行っていきます。
その為に積み立てるお金が修繕積立金です。
具体的には
・外壁の改修(塗装)工事費
・鉄部の塗装工事費
・屋上の防水工事費
・給排水管の取替え工事費
・受水槽の取替え費用
などに当てています。
また、修繕だけでなく
・オートロックや防犯カメラの新規設置
・宅配ボックスの設置
などマンション全体のグレードをアップさせるときも修繕積立金からまかなわれます。
徴収方法の違い
管理費の徴収方法
毎月管理組合に納入します。
また、まれに新築マンション購入時は「管理準備金」として引き渡し時に数万円を収める場合があります。
修繕積立金の徴収方法
毎月管理組合に納入します。
また新築マンション購入時には「修繕積立基金」として引渡し時に数十万円を収めることが多いです。
さらに、大規模修繕工事の際に金額が不足している場合は追加で収める場合があります。
算出方法、根拠の違い
管理費の算出方法、根拠
管理業務の内容に基づいて必要な金額を計算し、専有面積の割合に応じて負担するのが一般的です。
新築マンション購入時は「初年度管理収支予算表」を作成してそれを算出根拠としています。
修繕積立金の算出方法、根拠
「長期修繕計画表」に基づいて、不足の無いように計画的に算出し、専有面積の割合に応じて負担するのが一般的です。
まとめ 管理費と修繕積立金が安すぎるのは疑うべき!
管理費と修繕積立金はマンションを運営していく上でどちらもとても大事な費用になります。
一見、管理費と修繕積立金が他と比べて安く設定されているマンションはお得に感じるかもしれません。
しかし、掃除も雑で年中汚かったり、設備が壊れてもお金が無くて直せないなんてマンションが果たして良いマンションでしょうか。
しっかりと管理費と修繕積立金の内訳をチェックして長く快適に住めるマンションを購入又は運営していきましょう!