大手も続々参入している「駐車場シェアリング」の魅力についてお話ししていきます。
こんにちは!ビジベース管理人の『キク』(@busi_base)です。
都市部へのお出かけで困ることの1つといえば、「駐車場探し」です。
イライラする渋滞をようやく抜けて、やっと目的地に着いたと思ったら、今度はコインパーキングの空きを探してウロウロ・・・そんな経験をお持ちの方も少なくないはずです。
そんな方の為に、空いた駐車場の活用方法として今回ご紹介したいのが「駐車場シェアリング」という新しい駐車場ビジネスです。
スポンサーリンク
駐車場シェアリングとは?
駐車場シェアリングとは、「1つの駐車場を時間で区切って便利に複数人で利用しよう」というサービスです。
しばらく空いたままの月極駐車場や、空き時間の長い自宅の駐車スペースなどはありませんか?
駐車場シェアリングはそのような駐車場を「シャア」し、まるでコインパーキングのように、時間単位や一日単位で多くの方に貸せるようにしてくれます。
短い単位で貸出期間を設定できるため、「月曜と木曜だけ」「車で仕事に出かけている平日9時~17時まで」など、貸主の都合での自由な貸出が可能です。
一回あたり数百円~数千円の駐車場収益をあげられるようになります。
現在コインパーキングでも有名な「タイムズ」のパーク24・「三井のリパーク」の三井不動産リアルティ・ベンチャーながらトヨタの出資を受けるakippa・さらに楽天やリクルートなど、続々と大手企業が算入しています。
特に一時使用の駐車場が不足しがちな都市部においては、将来はシェアされた駐車場が都市部のインフラとして重要な役割を担うようになるかもしれないと言われており、遊休地の活用策として注目を集めています。
駐車場シェアリンングの仕組み
各社で細かな違いはありますが、サービスの大まかな仕組みは次のとおりです。
①貸主が駐車場を登録して、貸してもいい日・時間・料金を設定し、情報を公開する。
②車を停めたい人がスマートフォンやパソコンで駐車場を検索し、条件に合った駐車場を予約する。
③停めたい人が実際に駐車場を利用する。
④料金がクレジットカードで決済される。
⑤料金のうち一定割合(4割程度)をサービス会社が取得して、残りを貸主が取得する。
といった流れになります。
コインパーキングなどと異なる点のひとつが、事前にネット予約できる点です。
利用する側も便利ですが、貸す側も直近の収益を予測しながら運営をすることができます。
また、クレジットカード決済のため、料金の踏み倒しなどの心配が少ない点もメリットとなります。
注意点・デメリット
貸す側・借りる側にも便利な駐車場シェアリングですが、注意点やデメリットも存在しますので確認していきましょう。
支払う手数料が高い
リアルタイムで空き状況を発信するなどのシステム運営負担が高いためか、運営会社に支払う手数料が4割前後と、高くなりがちで手元に残るお金はそれほど大きくないという点には注意が必要です。
事故の増加
集合住宅内や付近の駐車場にて運営する場合、多数の入居者に加えて不特定多数の利用者が駐車場に出入りすることになります。
その上、コインパーキングよりも停める場所が分かりにくい駐車場シェアリングの場合は、利用者が初めて使う駐車場では事故率も上がります。
大抵は利用者の自動車保険を前提にサービス側でも保険を用意していますが、保険は事故をゼロにするわけではありません。
また、ほとんどの利用者は運転のプロではありませんので、特に車の出し入れがしにくい駐車場をシェアで運営するのは避けるべきでしょう。
入居者とのトラブル増加
前述の通り、住人では無い人が集合住宅内や月極駐車場を利用する訳ですから、そういったことを嫌がる入居者も出てきます。
「見知らぬ車が停まっている」と、迷惑車両として通報されてしまうことも考えられます。
運営の前には入居者に対して十分な告知や説明が必要になってきます。
まとめ 時代の流れに乗ってみては?
たった一台分・一日の空きから始められるのが魅力なのが駐車場シェアリングです。
遊休地の活用に、そして都市づくりの参画の一環に、一度検討されてはいかがでしょうか。