比較的高い利回りの商品へ投資したいと考えた時に候補に挙がるのが「不動産」です。
さらに不動産へ投資する方法は主に「現物不動産」と「REIT」の2つに分けることができますが、具体的にどのような違いがあるのかご存知でしょうか?
こんにちは!ビジベース管理人の『キク』(@busi_base)です。
「不動産投資」と聞くと現物の不動産への投資が主流でしたが、現在はREIT(不動産投資信託)への投資も増えています。
そこで、今回は現物不動産投資とREITの違いやメリット・デメリットなどをご紹介していきます。
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現物不動産投資
現物不動産投資とは、直接土地建物を購入し、その不動産を賃貸に出すことで収益を上げる投資方法のことを言います。
現物不動産投資は他の金融商品にはない様々な特徴があります。
現物不動産のメリット
現物不動産投資では10%以上の高利回りを得ることも珍しくなく、さらにREITには無い「融資」を利用することが可能といった大きな特徴があります。
融資を利用することで手元資金の何倍もの投資を行うことができるため、投資に対する利益率(ROI)を非常に高めることができます。
さらに自身の手でリフォームなどを行い、物件の価値増加・入居率改善など知識、技術を反映させることが出来るのも魅力的です。
さらに、相続税や贈与税を筆頭に様々な節税効果があります。
※不動産投資の指標「ROI」については不動産投資の指標「ROI」とは?計算方法やデメリットなども解説をご覧下さい!
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不動産投資の指標「ROI」とは?計算方法やデメリットなども解説
不動産投資における重要な指標の一つ「ROI」とはどういったものでしょうか? 計算方法から結果の判断基準などを解説していきます。
現物不動産のデメリット
現物不動産の大きなデメリットとしては流動性が低いことが挙げられます。
不動産売買から引渡しまで完了させ現金化するには通常数ヶ月程の期間を要します。
さらに、銀行借入を含めると総投資額は数千万円~数億円となりますので、失敗してしまった時のリスクは大きくなります。
また、銀行融資が利用出来るといっても、一般的には最低でも数十万円~数百万円の自己資金が必要になります。
購入後も入居者の募集・管理・リフォームなど手間も時間も掛かります。
REIT(不動産投資信託)
REITとは「Real Estate Invesment Trust」の頭文字の略称で、「不動産投資信託」と呼ばれる不動産を証券化した金融商品のことを言います。
まず、不動産投資法人が証券を発行して証券会社に上場し、投資家から資金を集め不動産を購入します。
購入した不動産から賃料や売却益などの収益を得て投資家へ分配する金融商品です。
REITのメリット
REITは小口化されて販売されている為、数十万円から100万円程度あれば複数のREITを購入して分散投資をすることが可能です。
1口数千円から購入ですので、少額でリスクを押さえて投資を開始することができます。
また、REITは証券化され上場していますので、流動性が高く買いたい時に購入、売りたい時に売却することが可能です。
投資している不動産は専門家が運営・管理していますので、株や債権などと同様に購入後の手間は掛かりません。
さらに、株などの金融商品と比べると、平均利回りは3~4%と推移しているため、比較的高利回りと言えます。
REITのデメリット
REITの利回りは決して悪くはない数字ですが、現物不動産投資と比べると大きく差があります。
また、REITの場合は実物の不動産を所有しているわけではありません。
ですので、証券元の不動産投資法人そのものが倒産や上場規定に抵触し上場廃止となれば価格の大幅下落・紙切れ同然となるリスクが考えられます。
まとめ 気軽さか、収益力か
手間は少なく気軽に不動産へ投資をしたい方は「REIT」という選択肢を、手間暇を掛けても高い収益を得たいという方は現物不動産投資をといった考え方が、あなたがどちらへ投資を行うかの指針となります。
今回の記事を参考にそれぞれのメリット・デメリットを把握して、自分にあった投資方法を方法を考えてみてください。