住宅は人間や自動車などと一緒で定期的に点検やメンテナンスをすることが大切です。
しかし、日本では新築信仰が根強く、定期的な修繕などは比較的おろそかにされがちです。
住んでいる間のトラブルや資産価値低下などを極力防ぐにはどういった対策が必要なのでしょうか?
こんにちは!ビジベース管理人の『キク』(@busi_base)です。
せっかく建てた家も、メンテナンスがきちんと行き届いていなければ、住み心地が悪くなり、建物の劣化も早まってしまいます。
そこで今回は、建物を長く快適に保つために大切な「屋外」の手入れの方法やポイントについてまとめてみました!
※ホームインスペクション(建物状況調査)についてはホームインスペクション(建物状況調査)とは?メリット・デメリットは?をご覧下さい!
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ホームインスペクション(建物状況調査)とは?メリット・デメリットは?
今や欧米の中古住宅の取引では当たり前になったホームインスペクション(建物状況調査)ですが、これから日本でも実施する方が増えていくと予想されています。 日本では新築購入が根強 ...
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自分での日頃の手入れや準備が大切
売主の不動産会社や建築会社には10年間の保証が義務付けられているほか、独自のアフターサービスも行われています。
しかし、これらは不具合が生じたときに対応するもので、新築時の快適性を維持するには所有者自らがこまめにメンテナンスをしなければなりません。
住宅の手入れや点検、修繕は建物の資産価値にも大きく関わってきます。
しかし、建物についての基本情報を知らなければ、メンテナンスや点検の適切な手段も分かりません。
そのため、基本情報が記載されている設計図書は絶対になくさずに保管しておきましょう。
また、住宅のメンテナンスにはかなり多額の費用がかかります。
「住宅ローンの返済が大変で、修繕にまわす余裕がない」と工事を先延ばしにする人がいますが、これでは建物寿命が縮まってしまいます。
メンテナンスに必要な予算をあらかじめ想定して準備をしておくことが大切です。
外壁
住宅の外壁はサイディング壁とモルタル壁がよく使われています。
かつてはモルタル壁が主流でしたが、ヒビが入りやすいといった弱点があり、現在はサイディング壁が主流となっています。
サイディング壁
砂埃などの普段のお掃除はホースを使って勢いよく水で洗い流して下さい。
サイディング壁は継ぎ目のシーリングが劣化しやすく、また防水効果が切れると白い粉が壁につく(チョーキング現象)ことがあります。
こうした症状が出てきたら専門家に相談しましょう。
モルタル壁
モルタル壁は日当たりが悪いとカビが生えやすいといった特徴があるため、物を密着して置かないなど、風通しをよくしておくのがポイントです。
また、モルタル壁でもう1つ押さえておきたいのがクラック(ひび割れ)です。
クラックに関しては一般的に幅が0.3mm以下であれば問題ないとされていますが、クラックの長さが1m以上続いていたり、幅が0.5mを超えてくるようであれば専門家への依頼することをおすすめします。
屋根
スレート
屋根材と言えば瓦を思い浮かべる方も多いですが、現在は薄い平板状の「化粧スレート」が主流となっています。
リーズナブルで瓦よりも軽量で耐震性があると言われていますが、防水性を維持するためには10年を目処に塗り替える必要があります。
変色や色あせ、割れなどこまめにチェックしてください。
瓦
昔ながらの瓦屋根は100年保つとも言われています。
しかし、瓦の下の防水シートは劣化するため、30年に1度は葺き直しの必要があります。
床下・基礎
住宅購入後に全く見なくなる方が多いですが、床下・基礎部分の点検は年に1度ぐらいは行いましょう。
断熱材の落下やゴミをチェックし、水漏れもしていないか確認してください。
コンクリートのひび割れがある場合は、水が侵入していないか注意してください。
また、普段から排気口周辺には物を置かないように気をつけましょう。
バルコニー
建物の外で意外と見落としがちなのがベランダやバルコニーです。
雨の影響を受けやすく、実は建物の中でも特に傷みやすい部分になります。
劣化が進むと雨漏りが生じ、修繕のために費用のかかる工事を強いられるおそれがあります。
痛みが軽微な場合は、表面にトップコートを塗布するだけで済みますから、日頃からひび割れの有無や塗装の剥がれ具合をチェックするようにしましょう。
また、日常的に行う定期的なお掃除も大切です。
枯れ葉や土などはそのままにしておかず、掃き掃除で取り除きましょう。
排水溝にゴミが溜まると詰まりの原因となるため、要チェックです。
床がウレタンやプラスチック製の防水床の場合、傷つきやすいため金属タワシは厳禁です。
柔らかいスポンジなどを使用して掃除を行ってください。
まとめ 定期的なメンテナンスが大きな差となる
私は今まで様々な住宅を見てきましたが、同じ築年経過した住宅を見てみても、定期的なメンテナンスをしている住宅とそうでない住宅とでは大きな差が生じています。
少しでも快適に、資産価値を高く保ちたいとお考えであればご自身での定期的な清掃や計画した修繕は必須です。
是非今回の記事を参考に、まずは屋外のお手入れをどうしていくか一度考えて計画してみてください!
※ホームインスペクション(建物状況調査)についてはホームインスペクション(建物状況調査)とは?メリット・デメリットは?をご覧下さい!
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ホームインスペクション(建物状況調査)とは?メリット・デメリットは?
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