暑い日特に不動産投資や賃貸経営で困らすのが、外の「雑草」です。
今回はアパート・マンション経営等の物件敷地内の除草のお話です。
こんにちは!ビジベース管理人の『キク』(@busi_base)です。
雑草はほおっておくと、ビックリするぐらいのスピードですぐに伸びてしまします。
特に暑い季節の雑草取りは本当に重労働ですし、伸びた雑草は思っているより、様々な悪影響を及ぼします。
そこで、今回は雑草が賃貸経営に与える影響や除草方法・対策をご紹介したいと思います。
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除草の責任は貸主?借主?
そもそも、除草は貸主・借主どちらの責務なのでしょうか?
国交省の原状回復ガイドラインには、庭付き一戸建ての賃貸に関しては借主が庭の除草を行うべき、といった内容の記述がされています。
しかしながら、貸主には貸している物を通常通り使える状態に保つ責務があり、その結果として、敷地内の除草は基本的に貸主の責務ということになります。
費用の負担はできる限り免れたいものですが、たかが雑草と甘く見て、ほったらかしにしていると様々な問題を引き起こします。
雑草が賃貸経営に与える影響
見た目が非常に悪い
伸び放題となった雑草は、管理体制を疑われ、入居希望者の見学時に、とても悪い印象を与えてしまいます。
害虫、害獣の発生
害虫、害獣が多く発生してしまうと、入居者の解約率が上がってしまいます。
また、入居者への健康被害も考えられます。
ゴミの不法投棄を誘発
見通しが悪くなる為、雑草の中にゴミがあっても気づきにくくなります。
茂みをかき分けるとゴミが大量に見つかることもあります。
また、ゴミがある環境はポイ捨てなどの心理的ハードルも下がる為、ゴミがゴミを呼ぶ悪循環に陥ってしまいます。
セキュリティ上の問題
雑草が長く伸びることで死角が発生します。
不法侵入・泥棒のターゲットになりやすくなります。
建物・設備へのダメージ
雑草が多いと湿気が多く発生します。
また、ツル・ツタなどによる外壁への被害も考えられます。
施設利用への影響
自転車が置けない、通行の邪魔などクレームが多発することによって入居者の満足度も下がります。
以上のように、特にリーシング面、入居満足度の面では多大な影響があります。
多くの解約を誘発し、その空室を埋めようとしても全く決まらないという状況に陥ってしまいます。
雑草退治は空室退治の一部と心得るべきです。
雑草対策
クレーム発生時には迅速な対応が求められますが、夏場は業者が大変混み合い、すぐには動いてくれません。
シーズンに入ってから依頼をかけても、対応してもらるのは9~10月になってしまうことさえあります。
ですので、雑草対策は前もって、あるいは定期的に取り組むことが肝心です。
防草シート
一番効果的なのは、敷地に防草シートを敷き詰め、さらに上から砂利などを敷くことでしょうか。
シート敷設前には完全に除草し、平に整地しておきます。
除草シートは高品質のものを選んだ上、十分な重ね幅を取りながら確実に固定します。
砂利の厚みは最低3~5cm位欲しいところです。
施工単価は㎡当り5,000円~8,000円程度になりますので、それなりに費用は掛かりますが、しっかり施工を行えば20年以上持つ場合もあるようです。
費用を抑えたい方や時間が取れる方は、ご自身で施工することも可能ですのでチャレンジしてみるのも良いかもしれません。
除草剤
砂利だけ先に敷いてしまった、あるいは費用面からシートを敷くのは難しい場合には定期的な除草剤の使用が有効です。
除草剤は大きく2つに分けることができ、1つは液体の即効タイプ、もう1つは顆粒の持続タイプとなります。
シーズン到来とともに、まずは即効タイプで雑草を枯らし、1ヶ月位の間をあけて持続タイプを散布すれば、雑草の生えにくい敷地をキープすることができます。
費用も1回当り2、3万円といったところです。
もちろん、散布するだけですので、ご自身の手で行うことも可能です。
草むしり
ファミリータイプやペット可物件などでは除草剤の使用が難しい場合があります。
近隣から除草剤の使用停止を求められることもあるでしょう。
こうした場合、防草シートの施工がされていなければ、地道に草むしりしかありませんが、除去の容易さや業者の確保などを考えれば、5~6月といったシーズンの少し前に、定期的に除草してしまうよう、予め計画を立てておく必要があります。
また、シルバー人材センターなどを活用すると、比較的安価に行ってもらえます。
もちろん、ご自身の手で行うという方法もありますが、くれぐれも熱中症などには気をつけてください。
まとめ やはり防草シートがおすすめ!
比較的身近なものを中心に、雑草対策をご紹介させていただきました。
出来れば防草シートまで敷いてしまうのが望ましいですが、ご自身の物件の特徴から良い方法を選び、しっかりと対策を行うようにしましょう。