不動産の資格において「宅地建物取引士」はよく「不動産取引のプロ」と言われていますが、管理業務主任者は「マンション管理のプロ」です。
こんにちは!ビジベース管理人の『キク』(@busi_base)です。
今回は私も「試験合格」をしている「管理業務主任者」についてご説明したいと思います。
それでは管理業務主任者は一体どのような資格か見ていきましょう!
※試験合格後に「マンション管理の実務経験2年以上」又は「2日間の登録実務講習を受講」し、管理業務主任者証の交付を経て晴れて「管理業務主任者」として名乗れるですが、現段階では不要なので私は特に「管理業務主任者」として登録はしていませんのでご了承下さい。
※マンション管理士についてはマンション管理士とは?不動産投資との関係や管理業務主任者との違いは?をご覧下さい!
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マンション管理士とは?不動産投資との関係や管理業務主任者との違いは?
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※宅地建物取引士については不動産売買仲介業の会社別宅地建物取引士(宅建)の考え方をご紹介!をご覧下さい!
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管理業務主任者とは?
管理業務主任者(管業)とは委託を受けた「マンションの管理組合」に対してマンションの運営・管理をサポートする業務を行う国家資格のことを言います。
念のためご説明しておくと、不動産投資家のような1人が1棟マンション丸ごと所有しているマンションの管理というわけではなく、管理業務主任者が必ず必要な管理会社はあくまでもバラバラの区分所有者が集まる分譲マンションの「管理組合」に対してのお仕事になります。
ただ、マンション管理の通常業務は管理業務主任者の資格を持っていなくても行うことが出来ます。
ではなぜ管理業務主任者という資格が必要かというと、まずマンション管理業者は管理事務の委託を受けた管理組合「30」組合につき1人以上の割合で管理業務主任者が必要という人的要件の為です。
ですので、例えばですが全62組合の管理組合から管理委託をされていたとすると、62÷30=「2.0666・・・」となります。
端数は「切り上げ」となりますのでこのケースの場合は3人以上の管理業務主任者が必要となります。
また、管理業務主任者のみが行うことが出来る、いわゆる「独占業務」としては
・重要事項説明
・重要事項説明書の記名・押印
・契約書の記名・押印
・管理事務の報告
は管理業務主任者のみが行うことができます。
試験内容・勉強時間
毎年約2万人程受験者がいる資格で、試験内容ですが、主に
・管理事務・委託契約に関すること(標準管理委託契約書、標準管理規約)
・法令関係(民法、建物区分所有法など)
・マンション管理適正化法
・マンション管理の収入や支出に関すること(簿記、財務諸表)
・建物、附属設備の維持管理、修繕関係(建築基準法など)
が出題され、他にも細かい出題範囲がありますが、大きく分けるとこんなところです。
合格率は20%前後で推移しています。
平均して200~300時間程の勉強時間で取得可能です。
宅建より気持ち簡単という程度です。
ただし、暗記を必要とする問題が多い為、しっかり勉強すれば頭の良い悪いはあまり関係無く取得は出来ると思いますが、勉強しないと頭の良い人でも実務経験者でも取得は難しいかと思います。
また、たまに「宅建と管理業務主任者を同時に取得しよう!」と言った声を聞きますが、働きながら取得を考えている人は結構厳しいです。
宅建試験終了後、管理業務主任者試験まで1ヶ月半程しか時間がありません。
試験内容も重複してるところもありますが、2割程度ですし、専門用語が似ている分、逆にゴチャゴチャして分かりにくくなってしまいます。
ですので「宅建と管業の同時取得は1ヶ月半の間に相当勉強時間を取れる場合」に狙いましょう。
それよりも「マンション管理士」という資格は試験内容が8割程被っているので、さらに勉強時間に余裕がある方は「マンション管理士」との同時取得がおすすめです。
マンション管理士の方が倍近い勉強量が必要な資格の為、マンション管理士に合格できるレベルの勉強時間を確保出来る方であれば、管理業務主任者は簡単に合格出来ます。
参考にマンション管理士の試験に合格すると5問免除が受けられ、管理業務主任者に合格すると、マンション管理士試験で5問免除が受けることができますので、どちらか合格できれば翌年以降の再受験の際に合格までのハードルが低くなります。
※マンション管理士についてはマンション管理士とは?不動産投資との関係や管理業務主任者との違いは?をご覧下さい!
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マンション管理士とは?不動産投資との関係や管理業務主任者との違いは?
「マンション管理士」と「管理業務主任者」どちらもマンション管理に関する資格です! でも、なにがどう違うのかよく分からない方も多いのではないでしょうか?
不動産投資に管理業務主任者は必要か?
結論から申し上げると宅建と同じく管理業務主任者は不動産投資を行う上では必要ないと考えています。
管理業務主任者の勉強に数百時間も使うぐらいなら、「不動産投資の書籍」やセミナーで勉強したり、実際に物件の検索・見学などされた方が良いです。
ただし、私の考えとしては
・区分所有マンションを数多く所有しようと考えている方。
・1棟マンションを数多く所有しようと考えている方。
は一度テキストを読んで見て、ご興味を持たれたらご自身のステップアップの為にも取得を目指しても良いかもしれません。
マンションについて深く知ることが出来ます。
不動産投資と管理業務主任者
所有している区分所有マンションの理事会や総会に出席して、初めて実務をこなしている「管理業務主任者」にお会いすることが出来ると思います。
大規模修繕の計画や、下請け会社との折衝、マンション全体の規約やトラブルなど様々なことを把握しているので、せっかくなのでいろいろ質問してみると良いでしょう。
また、不動産仲介会社の人間に管理業務主任者のことを話してもほとんどの方が知りません。
仲介の営業マンやコンサルタントなど、実務で使うことは決してないですが、もし名刺等で見かけたら「マンションについて深く知識を有している人」という認識で良いと思います。
まとめ マンション管理のプロと仲良くしていこう!
なんとなく名前だけ見るとなんの資格なのかイマイチ判断つきにくいかと思いますが、管理業務主任者はマンションが多くなった現在とても大切な仕事です。
特に区分所有マンションを所有している方にとってはマンション全体を運営していく上で大事なパートナーです!
※マンション管理士についてはマンション管理士とは?不動産投資との関係や管理業務主任者との違いは?をご覧下さい!
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「マンション管理士」と「管理業務主任者」どちらもマンション管理に関する資格です! でも、なにがどう違うのかよく分からない方も多いのではないでしょうか?
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