不動産の売却を決めたとしても、実は事前に片付けておかなければいけない問題というのは意外と多くあります。
トラブルなく、売却活動を行うための準備・確認しておきましょう。
こんにちは!ビジベース管理人の『キク』(@busi_base)です。
不動産の売却を考え始めた時に、なにか問題があったとしても「実際に売れそうになってから問題を解決すればいいだろう」と考える方が多くいらっしゃいます。
しかし、想定より早く買い手が見つかってしまい、早めに準備をしていなかったばっかりに、せっかくの売買契約を白紙に流してしまったということも珍しくありません。
今回は、売却活動を始める前に解決しておきたい問題点や、準備についてご紹介していきます。
※不動産を高く売却する為におすすめの時期については不動産を高く売却する為におすすめの時期やタイミングをまとめて解説をご覧下さい!
-
不動産を高く売却する為におすすめの時期やタイミングをまとめて解説
不動産営業をしていた時に「今は売り時ですか?」と、よく質問をされました。 確かに半分は正解なのですが、それは物件やあなたの現在の状況によっても大きく変わってきます。 &nb ...
スポンサーリンク
目次
現在のローン残高の確認
売却する不動産を昔購入した際に、ローンを借りた方が多いと思います。
ローンを借りると、その抵当権(ローンが返済出来ない場合に、銀行が不動産を差し押さえることが出来る権利)が不動産に付いている為、担保に取られている状態です。
売却時にはローンを完済して、抵当権を外さなければならないのですが、その為にも「借入残高が現在いくらあるのか」毎年銀行から送られてくる「返済予定表」などを元にしっかりと確認しておきましょう。
相続登記を完了させる
ご両親などが所有していた不動産を自身が相続することになり、今回の売却を考えていらっしゃる方は、早急に「相続登記」を完了するように動きましょう。
相続登記とは、不動産の所有者が亡くなった時に、相続を受けた人に名義を書き換えることを言います。
原則この相続登記が完了していないと、売却をスタートすることが出来ません。
※相続登記を放置した場合の問題点に関しては相続登記を放置するとどうなる?デメリットを把握して早めの手続きを!をご覧下さい!
-
相続登記を放置するとどうなる?デメリットを把握して早めの手続きを!
相続財産の中でも、大きな割合を占めることも多い不動産の大変な遺産分割協議を終えて、ホッと一息つきたいところです。 しかし、早めに「相続登記」まで完了させないと後々面倒なこと ...
共有名義の場合は話し合いをキッチリと
配偶者とペアローンを組んだ場合や、相続したりなどで「共有名義」で不動産を所有している場合は、売却を実際に開始する前にしっかりと各項目について話し合いをしておくことが大切です。
具体的には
・売り出し金額
・最終的に売却可能な価格の限度
・主な不動産会社とのやりとりや手続きをする人
といったことを予め決めておきましょう。
しっかり話し合いが行われていないと、いざ契約するという時に親族間でモメごとが発生してしまい、契約が流れてしまったというケースは意外と多くあります。
権利証(登記識別情報通知)の確認
権利証(登記識別情報通知)とは不動産の所有者を公的に表している書類のことを言います。
不動産購入時に登記をした際に登記所から発行してもらえる書類で、売却の際には必ず必要になる書類です。
非常に重要な書類なのですが、長期間ご自身で保管する必要があるため、紛失してしまう方が一定数いらっしゃいます。
そして、この権利証(登記識別情報通知)は一回無くすと再発行することができません。
もし、無くしてしまった場合は司法書士に、不動産の所有者であるということを証明してもらう書類を作成してもらい法務局へ提出しなければなりません。
費用も時間も掛かりますので、必ず一度権利証(登記識別情報通知)がしっかり手元にあるかどうか確認しておいてください。
建物、設備の不具合や近隣トラブルなどは正確に伝える
建物や設備に不具合や故障などがある場合は、どんなに細かい内容でも予め、担当の不動産会社の営業マンへは伝えておきましょう。
売買契約の後で不具合や故障等が発覚した場合は、売主に修繕義務が発生する可能性が高くなります。
また、近隣トラブルなどに関しても、買主が「知っていたら購入しなかった」と主張してきた場合に白紙解約になる原因でもありますので、知っていることは正直に話しましょう。
まとめ 時間にゆとりを持って早めに解決
不動産を売却する上での問題点は、他の人へ確認したり、依頼しなければ解決出来ないものが多く、時間が掛かります。
問題なくスムーズに売却を成功させる為にも、時間にゆとりを持って、事前に準備・問題解決をしておくことが大切です。