「梅雨」はジメジメして、洗濯物も乾かず本当にうっとうしい季節です。
この時期は入居者のイライラも溜まる上、雨による物件不具合も起こりがちです。
比較的厳しいクレーム対応を迫られる季節でもありますが、我々大家はどのように対応していけば良いのでしょうか?
こんにちは!ビジベース管理人の『キク』(@busi_base)です。
梅雨の時期は様々なクレームが起こりますが、実はストレスがかなり大きい為、一歩間違えると「入居者の退去」といった事態にまで発展する可能性があります。
そんな状況を防ぐためにも、今回は梅雨時のクレーム対応のポイントをご紹介していきます。
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カビへの対応
梅雨と言えばすぐに思い浮かぶのが、湿気による「カビ」ではないでしょうか。
ですが、実は最近の物件は喚起設備もしっかりしているので、思ったほどクレームの数は多くありません。
しかしながら健康に対する不安などを持ち出し、退去するまでの引越し代を負担しろ、などと言ってくるケースもあります。
もちろん、ほとんどの場合は引越し代の負担など必要ありませんが、その対応は厄介です。
カビの生える原因は、建物側の問題より生活習慣の問題の方がずっと多いものです。
また、経年による壁内部の湿気蓄積といった場合や、逆に真新しい物件であるが故に、建材や躯体の乾燥がまだ十分に進んでおらず湿気がこもるといった場合など、すぐにできる根本的な解決策が無い状況もあります。
ですので、まずは雨が降っていても窓を開けて換気することや、こまめに拭き掃除を行っていただくよう案内しましょう。
しっかり換気しているのにカビが生えると訴えてくる場合には、換気設備の故障、雨漏り、給排水管からの漏水などを疑う必要があり、速やかに専門業者に確認をさせるべきでしょう。
火災報知機の誤作動
梅雨の時期のちょっと変わったクレームに、湿気による火災報知機の誤作動があります。
火災報知機には熱感知式と煙感知式がありますが、煙感知式は、煙に限らず「粒子」であれば反応してしまいます。
火の気も無いのに火災報知機が鳴れば、いたずらや故障を思い浮かべそうですが、ジメジメしたこの時期であれば、真っ先に疑うべきは湿気・水蒸気なのです。
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雨漏り
雨漏りに関するクレームは、やはりこの時期多くなります。
厄介なのは、雨漏りの大半が、晴れてからでなければ原因箇所の特定ができず、修理もできない点です。
滴がポタン、ポタンと垂れてくる程度ならば、雨が止むまでバケツなどでしのいでもらう必要があります。
とにかく、すぐに根本的な解決は図れないことを入居者にしっかりアナウンスすることが、このクレーム対応の一番の要です。
説明が中途半端だと、対応が遅い、悪いといった2次クレームにつながります。
もちろん滝のように流れてくるといった場合はすぐに駆けつける必要がありますが、その場合でもブルーシートなどによる雨水侵入軽減といった応急措置しかできません。
また、異常気象が叫ばれる近年では、いわゆるゲリラ豪雨といったものが数多く発生します。
本番は夏かもしれませんが、注意が必要です。
少々強めの雨程度では問題が無くとも、想定を超える強烈な水圧により、雨水が居室内に侵入することがあります。
ゲリラ豪雨による浸水の場合は、不具合の有無の見極めが大きなポイントであると共に、不具合が無いならば、それをいかにうまく入居者に説明できるかが重要となります。
さらにゲリラ豪雨では突然の停電といったクレームも多く舞い込みます。
強烈な雨が原因で電気設備に水が入り込み漏電し、建物全体にかかるブレーカーを落としてしまいます。
建物内の電気が全て止まっているのに、周りの建物の電気がついていれば、大半これが原因です。
雨が上がるのを待ってブレーカーを上げ、漏電箇所の確認とその対策を行う必要があります。
まとめ 事前に準備・対応を考えておこう
梅雨時にはクレームが増えるといった点を賃貸オーナーはしっかり意識しておかなければなりません。
いざクレームが発生した際にも落ち着いて対応し、問題なく解決出来るようにしっかりと準備・対応方法を考えておきましょう。
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