なかなか決まらない空室を埋めるためにリフォームやリノベーションをお考えの大家さんもいらっしゃるかもしれませんが、今ニーズが高まっているのが「家具・家電付き物件」です。
こんにちは!ミニマムベース管理人の『キク』(@minimum_base)です。
競合物件との差別化を図る一つとして家具家電付き物件にするといった方法がありますが、この家具・家電を上手く利用することにより、早く空室が埋まるだけでなく、利回りがアップする場合もあります。
今回は入居時からある程度の家具や家電が用意された物件が、今入居者・大家の双方から注目されている理由を解説していきます。
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若者と外国人が増加
若者
今「家具・家電付き物件」を求めているのはどんな方たちなのでしょうか?
まず考えられるのは、学生を始めとした若者たちです。
初めて一人暮らしをする彼らにとって家具・家電を買い揃えることに慣れていません。
また、必需品を一から用意するのは手間や時間、なにより費用が掛かります。
「所有することにこだわらない」「シンプルな暮らしを求める」といった特性の影響もあってか、入居時の面倒やコストを減らし減らしたいと考える方が多くなっています。
そういった点でも生活するには十分な機能が最初から揃っている家具家電付き物件は、今の若者の求める生き方にマッチしているといえます。
外国人
次に考えられるニーズが外国人です。
当然、海外からの移住となれば、家具・家電の持ち込みは困難を極めます。
また、海外の賃貸は家具付きであることが一般的です。
結果、留学生や外国人労働者は家具家電付きの部屋を求めますので、「外国人向けに部屋を貸すなら家具家電付きが必須」と言われるほど需要が高くなります。
外国人居住者の数そのものが増加していることにも注目しましょう。
法務省の統計によれば、在留外国人はこの10年間で約50万人増加しています。
さらに2019年4月施行の改正入管法により、今後5年間で約34万人の外国人労働者の受け入れが見込まれています。
このように外国人にも賃貸での住居が必要である以上は、家具家電付き物件のニーズ拡大の後押しとなりそうです。
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家具家電を設置した場合の利回り計算
家具家電付き賃貸を始めるにあたって当然家具・家電の購入が必要になりますが、闇雲に購入するのではなく、しっかりと利回りの試算を行うことが大切です。
それではシングル向けの家具家電の例を見てみましょう。
〇冷蔵庫・・約20,000円
〇洗濯機・・約20,000円
〇電子レンジ・・約6,000円
〇液晶TV・・約15,000円
〇折りたたみベッド・・約11,000円
〇布団セット・・約5,000円
〇ローテーブル・・約3,000円
合計約80,000円
となります。
この金額を仮に24か月で償却とすれば、1ヶ月当たりの費用は80,000円÷24ヶ月で約3,333円、平均入居率90%とするとで約3,703円です。
月額4,000円の賃料アップをすることができれば、2年で初期費用の回収と少しの収益増ができる計算となります。
空室日数を短縮する効果も期待できますので、家具家電付き物件の利回りはなかなか良いものとなりそうです。
また、2年で償却で試算していますが、家具家電を5年10年と持たせることができればさらに収益性は高まることになります。
そのためには、最初にある程度きちんとしたものを購入し、退去のたびにメンテナンスやクリーニングを行うことが重要です。
汚れた家具家電で募集しては、むしろ逆効果となりかねません。
清潔感・美観の維持に注意を払いつつ、訴求力の高い家具家電で長期の収益増を目指していきましょう。
まとめ 家具家電付き物件ニーズは増えていく
「旅するように暮らそう」をコンセプトとするOYO LIFEの登場をはじめ「なんでも揃っている部屋に手軽に引っ越す」という価値観が日本の賃貸市場でも広がり始めています。
家具家電付き賃貸もこれからさらに存在感を強めていくことになりそうです。
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