マンション(特に中古)購入際に、不動産会社からポンっと渡されるのが「販売図面」(マイソク)です。
マンションの内容を把握するのに必要な情報がまとまっているので、販売図面の内容を理解することはとても大切です。
こんにちは!ビジベース管理人の『キク』(@busi_base)です。
マンションの資料として渡される販売図面を目にするだけで、次の生活へ向けてワクワクする方も多いと思いますが、でも販売図面には普段目にしない単語なんかも多数記載してあります。
そこで今回は専門用語も多く分かりにくい、販売図面の見方を解説していきたいと思います!
※戸建や土地の販売図面の見方については不動産購入時のマイソク・販売図面の見方を解説(戸建・土地編)をご覧下さい!
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不動産購入時のマイソク・販売図面の見方を解説(戸建・土地編)
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目次
マンション名
マンション名は通常一番分かりやすいところに書かれているかと思います。
複数の棟数があるマンションの場合は、マンション名の後に「〇番館」や「〇〇コート」などの記載があります。
物件種別
主に居住用として考えられる物件の種別としては、
・新築マンション
・中古マンション
などが考えられます。
交通・駅
その物件から利用可能な駅の情報が記載してあります。
最寄駅が基本ですが、物件によっては最寄駅ではなく、評判の良い駅を表示しているような場合もあります。
また、記載されている駅を基準にして、徒歩の場合は「道路距離」で1分=80mで計算されています。
バス停からの距離も同様です。
基準については法令で定められています。
間取り
各部屋の大きさは、通常「畳数」にて記載されています。
また、以下のように数字と略されたアルファベットで表記されています。
頭の数字⇒居室の数
D⇒ダイニング
L⇒リビング
K⇒キッチン
S⇒サービスルーム(納戸)
例えば『3LDK』であれば、
「3つの居室とリビングとダイニングとキッチンがある部屋(または家)」という意味になります。
価格
売主の販売希望価格が表示してあります。
土地と売主が個人の場合は消費税は発生しません。
業者が売主で販売する物件の、建物については消費税が掛かり、その場合は一般的に税込の価格で表示されています。
物件所在地
基本的に住居表示で記載されています。
住居表示とは普段我々が住所として利用している、自治体(区・市役所)が管轄する番地のことを言います。
まれに、新築マンションの販売当初は地番で表記されている場合もあります。
地番とは法務局の土地登記簿謄本に記載されている不動産を管理する為の所在地番のことを言います。
専有面積
マンションのような区分所有建物の場合、専有面積は壁の中心で計算した面積(壁芯面積)にて表示されています。
これは、実際の居住できるスペースよりは壁の厚さの分だけ広い表示となっていますが、通常自分の部屋の広さを他人に説明するときは壁芯面積を利用します。
参考に不動産登記簿においては、壁の内側で計算した面積(内法面積)で表示がしてあります。
※不動産登記簿については不動産登記簿謄本(登記事項証明書)とは?見方や読み方を解説をご覧下さい!
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また、合わせて区分所有権が及ぶ範囲の(ルーフ)バルコニー・専用庭・テラス等の面積も記載されている場合がほとんどです。
建物構造
建物構造としては様々なものがありますが、一般的に下記の2種類が表示されていることがほとんどです。
- 鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC)
- 鉄筋コンクリート造(RC)
※建物構造の詳細については建物構造のS造やRC造ってどういう意味?種類・特徴・違いを解説!をご覧下さい!
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建物構造のS造やRC造ってどういう意味?種類・特徴・違いを解説!
よく住宅や部屋探していると「W造・S造・RC造・SRC造」と書いてあるのを目にしたことがある人も多いと思いますが、それぞれどういった意味が含まれているのでしょう?
総階数と部屋の階数
マンションの総階数と合わせて、物件が何階にあるかも表示されています。
空室の場合は部屋番号がある場合もあります。
土地権利
通常販売されている物件のほとんどが「所有権」(敷地権)となります。
所有権とはその所有物の使用・収益・処分等が法令の範囲内で所有者が自由に扱える権利のことを言います。
また、敷地権とは土地と建物が一体となって登記されている権利のことを言います。
ですので、敷地権の場合、土地だけ売却する、建物(部屋)だけ売却するということは出来ません。
まれに賃料を払うことで使用できる権利の「借地権」の物件もありますので、注意しましょう。
その他の法令上の制限
都市計画法の地区計画、建築基準法の制限、国土利用計画法等のその他制限がある場合に記載されています。
築年月日
建物が建築された年月日が記載されています。
完成後1年未満の未入居の住宅が「新築マンション」で、1年以上経過したものは「新築後未入居の中古マンション」となります。
駐車場
駐車場の有無が記載されています。
マンションの場合は空きの有無と月額料金が記載されている場合もあります。
現況
物件の現在の状況を表しています。
新築であれば、「建築中」か「完成済」かどうか。
中古であれば、「居住中」か「空室」かどうかなどが判断出来ます。
引渡し時期
売買契約後、どの程度の期間で引渡しを受けることが出来るか記載してあります。
「相談」「〇月〇日以降」「契約後3ヶ月」などの記載があります。
いずれにしても契約後、現金購入者以外は、住宅ローン等の手続きもありますし、お互いが都合が合うかどうか確認する必要があります。
設備
主にライフラインの状況が表示されています。
上下水道・電気・ガスなどについてです。
ガスは「都市ガス」「集中プロパンガス」等が記載されます。
さらに、エレベーター有無や電気温水器設備、オール電化マンションなどが記載されている場合もあります。
管理形態
マンション全体の管理の方法のことで、「全部委託」「一部委託」「自主管理」等が表示されています。
全部委託・一部委託の場合は、その委託された管理会社が記載されています。
また住み込みの場合は「常駐」、決まった曜日・時間だけ来る「日勤」、決まった曜日だけ巡回で来る「巡回」等の区別の記載もあります。
管理費・修繕積立金
月額の管理費、修繕積立金等を表示してあります。
取引態様
紹介している不動産会社がその物件に対して「売主」や「媒介」(専属専任・専任・一般)などの立場を表しています。
備考
上記以外で、この物件に必要な特記事項が記載されています。
例として、
・マンションの共有持分
・管理費、修繕積立金の総額
・インターネット使用料や組合費等の月額費用
などが考えられます。
まとめ マンション探しのお供に
販売図面は一番よく目にする資料です。
ですので、マンションに関する情報がまとまって記載されている販売図面をしっかりと把握して、マンション探しの良いお供として活用していきましょう。
※戸建や土地の販売図面の見方については不動産購入時のマイソク・販売図面の見方を解説(戸建・土地編)をご覧下さい!
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